僕が自己破産した理由とその後の生活をここだけで公開します

人生

自己破産』なんて
考えたくもないですよね。
財産も信用も全てを失います。

この歳で
人生をまた一から始めるなんて
ゾッとします。

でも、収入が途絶え
支払いが追いつかなくなり
借金が膨らんだ今

自己破産と言う選択肢が
クローズアップしてきました。

僕も絶望の中
苦渋の決断として
自己破産を選択しました。

同時に『生活保護』も申請し
最低限度の生活を
送ることになります。

これを読めば
僕が自己破産し
その後の生活がどうなったかを
知ることができます。


1:自己破産した理由

1-1:生活・仕事・税金

僕は若い頃
統合失調症という精神病で
長いブランクがありました。

37歳になってから
ようやく働けるようになりましたが
それも、アルバイト程度のもので

同年代と比べても
収入は微々たるものでした。

病気で何もできず
我慢し続ける期間が長かったので
働けるようになった途端
金遣いが荒くなりました。

一人暮らしをしてたのですが
中古車をローンで購入し
大好きなパソコン機器を
買いまくっていました。

病気がほぼ回復してからは
正社員として仕事もこなし
彼女もいて
それなりの収入がありました。

その後、『個人事業』として
運送業を始めたのですが
思ったほど稼げませんでした。

個人事業なので
市民税』も『国民健康保険』も
天引きではなく

役所から送られてくる
払込用紙で払っていました。

前年度の収入が多かったため
市民税も健康保険料も
値上がりしましたが

運送業の利益が少なかったため
家賃と市民税、健康保険料を払ったら
生活費が残りません。

生活費のため
やむなく『キャッシング』を
繰り返しました。

支払いが大変になることは
分かっていましたが
生活が成り立たないと
仕事もできず

なんとか収入を上げようと
稼げる仕事を必死に探していました。

お金を追いかけ
お金から追われ
生きた心地がしない毎日でした。


1-2:借金・取立て

借金の内訳は
自動車のローン』と
クレジットカードの
キャッシング』でした。

お酒を飲むこともなく
ギャンブルをすることもなく

真面目に仕事をして
贅沢することなく暮らしてるのに

なんで自分だけがこんな目に合わないといけないんだ
と世の中を恨(うら)んでましたね。

最後の方はヤケクソになり
借り入れたら
それをそのまま返済へ回したりと
やぶれかぶれになってました。

現金が残らないようになってきたので
毎月のように
母親からお金を借りてたのですが

そのうち、母もお金がなくなって
どうしようもなくなってから

消費者センター』へ連絡したところ
債務整理をしましょう
ということになりました。

信販会社へ連絡すると
債務整理するには保証人が必要だ
と言われ

それ以降
週に一回は返済を催促する電話が
かかるようになり
精神的に追い詰められていきました。


1-3:家族との関係

家族会議』を開いてもらい
僕の借金の額と
債務整理をしようと思ってることを
話したのですが

保証人』とは『連帯保証人
だということが分かったので
家族に迷惑はかけられない」と思い
自己破産も考えるようになりました。

年金生活の母も
僕の問題で苦しんだと思います。

後で聞いた話ですが
貴金属を質屋に入れて
お金を工面してくれてたそうです。

自己破産後も家族が支えになってくれて
家族のありがたみを改めて感じました。


2:自己破産の流れ

自己破産と言う解決策も含め
弁護士に相談したいと思いましたが
相談料も払えないので
どうしたものかと考えていたら

法テラス』を通せば
無料で弁護士と相談できることを知り
さらには『生活保護』になると
裁判費用』も無料になることが分かりました。

これなら家族に迷惑をかけずに済む
と心が少し軽くなりましたね。


2-1:法テラス

日本司法支援センター』を
通称『法テラス』と呼ぶそうです。

私たち法テラス(日本司法支援センター)は、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。

経済的に余裕のない方などが法的トラブルにあったときに、無料で法律相談を行い、必要な場合、弁護士・司法書士の費用等の立替えを行う業務です。

引用元:かんたん解説「法テラス」

この頃には
経済的苦境』に立たされたのは
自分の責任だと認めるようになり
自己破産する覚悟も決まってきました。

法テラスへ電話し
自己破産を考えてることを伝えると
近くの『弁護士』を紹介してくれました。

30分間、無料で相談できる
と言うことなので
早速、弁護士へ連絡しました。

と、同時に
生活保護の申請も進め
着々と準備を固めました。


法テラスへのお問い合わせはこちら
法テラス 公式ホームページ


2-2:生活保護申請

弁護士費用』、『裁判費用』を
無料にするため
生活保護を申請することにしました。

僕は統合失調症という
精神障害を抱えていたので

役所の『福祉関係窓口』へ行くと
思ってたより簡単に
申請できました。

一通りの手続きの後
2週間ほどで申請が受理され
生活保護受給者』となれました。

保護費』は少なく感じると思いますが
税金』と『医療費』は無料なので
贅沢さえしなければ
普通に暮らしていけますよ。

お酒やタバコ、パチンコなどは
できるだけ控えましょう。

仕事もしてないのに
生活していけるなんて
恵まれた国ですよね。


2-3:弁護士

担当の弁護士事務所を訪ねると

  • 仕事内容、収入
  • 借金の状態
  • 障害について
  • 生活保護を申請したこと

などを確認されました。

この状態なら裁判でも
自己破産を勝ち取れる
と判断したのでしょう

30分の枠をはるかに超えて
相談はこの後の手続きの話へと
移って行きました。

  • 車を手放すこと
  • クレジットカードは使えなくなること
  • 借入はできなくなること

などの説明を受け

お金の出入りが分かるように
通帳の写し』の提出を指示されました。

借入先から催促の電話がかかってきたとき
弁護士と相談しました
と言うと
取り立ての態度が急に変わりました。

相談した弁護士の
住所や連絡先を伝えると

今後は弁護士とのやり取りになります
と言われ
それ切り催促の電話は無くなりました。

自己破産の制度があって本当によかったな
と安堵したものです。

この後、何度か弁護士と会い
自己破産を確定させる
裁判へと向かいます。


2-4:裁判

あまり知られてないと思いますが
自己破産は裁判所での『判決』が必要なのです。

裁判所が借入先へ
債権の放棄を命令するのでしょう。

弁護士に連れられて
地元の『地方裁判所』へ向かいます。

裁判所ってどんなところだろう?
と緊張してドキドキしながら
弁護士の後を歩いた覚えがあります。

入ってみると
普通の会議室のような部屋で
裁判官』が一人いて
借金が膨らんだ経緯などを聞かれました。

それで終わりです。
後で弁護士から聞いた話では

裁判官の反応を見て
自己破産を勝ち取った
と確信してたらしいです。


3:自己破産後の生活

晴れて自己破産を勝ち取りましたが
自己破産した人がどのような生活になるのか
興味あるところだと思います。


3-1:車を手放した生活

車のローンもチャラになったので
車を手放すことになりました。

僕は車の運転が好きで
タクシー運転手をやってたほどなので
とても悔しかったです。

自由に使える車がなくなると
確かに不自由ですが

大きな荷物を運ぶ時など
どうしても車が必要な時は
家族が車を出してくれました。

普段の移動は
公共の交通機関と徒歩や自転車です。

車がなくなってからは
長距離でも歩くのが苦でなくなりました。

お金もかからないし
健康にもいいし
車がなくて困ったことは
ありませんでしたね。


3-2:クレジットカードが使えない

普段の買い物は
現金でいいのですが

ネットでの買い物には
どうしても『クレジットカード』が必要です。

クレジットカードの
代わりになるものはないものか?
と考えていたら

銀行口座から直接引き落とされる
デビットカード』というものがあることを
知りました。

ほとんどの銀行で
口座を持ってれば
デビットカードが作れます。

これで
クレジットカードがなくても
不自由しなくなりました。

しかも
口座にある金額しか使えないので
使いすぎる心配もありません。


3-3:銀行口座の新規開設

自己破産をしていても
銀行口座』を新規で開設する事は
可能でした。

ネット系バンク』はもちろん
メガバンク』も『地方銀行』も
大丈夫です。


3-4:携帯電話の買い替え

携帯電話』の買い替えで
分割にすると審査が通らず
買う事はできませんでした。

ならば一括ならどうだ
と現金一括で購入した時は
大丈夫でしたね。

携帯電話は利用料さえ払っていれば
取り上げられることもなく
今まで通り使い続けることができます。

分割で購入する事はできなくなるので
故障や紛失には
くれぐれも注意してくださいね。


3-5:生活保護脱却

自己破産をして
生活保護になってからは
数年間、仕事をしませんでした。

自己破産はやはり
相当なエネルギーが奪われ
自信も失ってました。

生活保護の限られた金額で
生活することも難しかったですね。

最初は母から援助してもらうことも
度々ありましたが

家計簿も細かく記録するようになり
支出のシミュレーションもして
お金のやりくりが
だんだん上手くなっていきました。

働いて得られた収入が
3万円までなら
保護費から
それほど差し引かれないので

お小遣い稼ぎのため
短時間のアルバイトを
始めるようになりました。

いつかは生活保護を脱却したい
と思っていたので

何度か勤務時間を
増やす試みをしたのですが

完全に仕事を辞めてから
体力も落ちてしまい

勤務時間の延長を
諦めていました。

それでも、『生活保護脱却』は
諦められなかったので
再度、勤務時間の延長に挑戦します。

ほぼフルタイムでの仕事が
体調を崩すこともなく
3ヶ月続きました。

よし、もう大丈夫だ
そう確信したので
役所へ『生活保護の廃止』を
申し出ました。

役所で生活保護廃止の手続きをして
涙が溢れるのを堪(こら)えながら
長いことありがとうございました
と声にならない挨拶をして帰りました。

その時のことを思い出すと
今でも涙が溢れてきます。


3-6:再度車を手に入れる

生活保護を脱却して間もなく
もっと給料のいい職場へ
転職することになりました。

車が欲しいところですが
たとえ中古車だとしても
ローンを組むのは
自己破産をしてるので難しそうだし

転職したばかりで
長期の支払い義務は
怖かったので

いつでも解約できる
格安の『カーリース』を探してみると

千葉県にあったのです。

10年以上昔の中古車を
リースしてる会社を見つけました。

これなら、もし思った通り給料が
もらえなかったとしても
解約してしまえば大丈夫なので
リース契約』をしました。

任意保険』と『駐車場代』は
自分持ちですが

車検』と『車検に伴う税金』は
リース会社持ちで
いつでも解約できるところが
気に入りました。

これで、夢にまでみた
自家用車を
手に入れることができたのです。


4:まとめ

自己破産がどういうもので
その後の生活がどうなってしまうのか
という不安を抱えた人にとって

僕の経験を話すことで
お役に立てればと思い
ブログ記事にしました。

この記事を書いてるのは
2020年5月
ゴールデンウィークが
終わった頃です。

僕も今は休業中で
仕事がどうなるか
見通しが立ちません。

休業補償として
最低賃金の80%が
支給されてるところです。

これから
コロナウィルス』の影響で
職を失い収入が途絶え

生活に困窮する人が
確実に増えると思います。

2020年は
歴史に残る年でしょうね。

自己破産は怖い
と思うかもしれませんが
必ず乗り越える事はできます。

そして数年もすれば
また、職が見つかり
それなりの収入も得られて
幸せに暮らすことができます。

僕のように
生活保護受給者になっても
再起することは可能なのです。

  • 借金を踏み倒すこと
  • 公的な援助を受けること

このようなことを良しとせず
拒(こば)み続けて
不幸なことにならないでください。

早めに手を打つことを
お勧めします。

嵐が来ることもあれば
穏やかに晴れることもあります。

苦難の時代が過ぎ去り
豊で不安のない社会になることを
祈りしましょう。


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どうぞご活用ください。




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